はちみつを作ってくれたり、受粉してくれたりと大活躍のミツバチですが、ときには色々なところに巣を作って住人を困らせることがあります。今回紹介する動画も、ハチさんが洗濯機の中に巣を作ってしまったため、ある養蜂家さんが依頼を受け、巣を移動させることになったときのものです。
この養蜂家さんがとにかくすごい。ものすごくハチさんと通じ合っちゃっていて、ハチさんと協力し合いながら巣をすんなりとお引越しさせちゃいます。もはや「養蜂家」というよりも、「蜂師」といった感じです。
実はこの方は、Texas Beeworks という蜂移動・管理会社の設立者・経営者のErika Thompsonさん。その養蜂家らしからぬ容姿と(養蜂家らしい容姿ってのもよくわかりませんが)すごいテクニックで、海外ではちょっとした有名人です。小さい頃から虫が大好きだったそうですよ。今回紹介する動画でも出てきますが、ハチさんを手ですくって移動させたりしちゃいます。
こんなエレガントなお姉さんが
ハチさんを手で直接すくっちゃう!

英語字幕がついていて、たった2分弱の動画ですので、英語のリスニングを鍛えがてら、動画をお楽しみください!
また、動画の文字起こしをしたものと和訳も、動画の下にのせています。意味がわからない場合は、そちらもご活用ください。
重要な単語
今回の動画で出てくる重要な単語です↓。
bee – 蜂
hive – ミツバチの巣(箱)。「ハイヴ」という感じで発音します。
honeycomb(comb)– これも「蜂の巣」という意味ですが、特に↓のような亀甲模様のことを指します。日本語でもこのような模様の構造のことを指すときに「ハニカム」という単語はよく使われますね。

queen – 嬢王蜂
凄腕ハチ師の動画
お待たせしました。いよいよ動画です。
動画の和訳
動画で出てくる内容は、以下のとおりです。
Bees has been living in this washing machine and I was called to remove them.
ハチさんがこの洗濯機の中に住んでいるというので、移動するために呼ばれました。
So I carefully lifted the lid… And I found a beautiful hive full of honey and very gentle bees.
で、慎重にフタを開けると・・・、はちみつと、とっても優しいハチさんで一杯のきれいな巣を見つけました。
When I looked inside, I saw layer after layer of fresh honeycomb. The bees had worked so hard to build this hive, And I wanted to do everything I could to preserve it for them.
中を見ると、何層にもなったハニカム(蜂の巣状のもの)が見えました。このハチさんたちは頑張って働いて、この巣を作ったのです。なので、この巣をそのまま保つために、できることは何でもしたかったのです。
So I started to remove the outermost parts of the hive with nectar and honey on them.
で、花蜜とはちみつが乗った巣の一番外側を取り出すことから始めました。
Then I reached the heart of the hive… the brood nest. This is where the queen lays eggs and where the baby bees are born.
そして、巣の中心である「蜂児圏」に到達しました。「蜂児圏」は、嬢王蜂が卵を産んで、赤ちゃん蜂が生まれるところです。
Everything that I removed from the washing machine would be given right back to the bees.
洗濯機から取り出したものはすべて、すぐに蜂に返します。
But these pieces of comb were pretty big… So I had to cut them in half to fit into the wooden frames of the new hive. I secured each piece of comb to a frame using rubber bands, Then I put the comb into the new hive.
でも、これらの巣はとっても大きかったので、新しい巣の木の枠に収めるために、半分に切らなければなりませんでした。巣のそれぞれの部分をゴムを使って枠に固定した後に、新しい巣に入れました。
Next, I started scooping bees out of the washing machine and putting them into the new hive.
次に、洗濯機から蜂をすくい出して、新しい巣に入れ始めました。
As a professional beekeeper, The most important part of my job is being able to understand bee behavior. And I could tell that these bees felt comfortable with me as we worked together.
プロの養蜂家として、仕事で最も大切なことは、蜂の行動が理解できることです。そして、これらのハチさんは、協力し合いながら、私に安心感を覚えていることが分かりました。
After most of the comb had been removed from the washing machine… I looked around and suddenly I saw the queen! She was a strong and beautiful queen!
洗濯機から巣のほとんどを取り出したあとに、見回すと、突然嬢王蜂が見えました!嬢王蜂は、とても強くて美しい嬢王蜂でした!
So I put her in a clip to keep her safe and I put her in the new hive.
なので、嬢王蜂を保護するためにクリップに入れて、新しい巣に入れました。
It looked like most of the colony had moved to the outside of the washing machine… So I used my smoker to herd them into the new hive using a little bee bridge I made for them.
コロニーにほとんどは洗濯機の外に移動させたようなので・・・燻煙器を使って、ハチさんのために作った小さなハチさん用の橋を使って、新しい巣の中にハチさんを連れていきました。
I scooped a few more handfuls of straggler bees into the new hive. Then I left the new hive there all afternoon.
はぐれたハチさんを何回か手ですくって、新しい巣に入れました。そして、新しい巣をその場所に午前中いっぱい置いておきました。
When I returned just before sunset, most of the bees had moved into the new hive. So I loaded the bees into my truck, and we drove home.
日が暮れる直前に戻ると、ハチさんはほとんどが新しい巣に移動していました。なので、ハチさんをトラックに乗せて、車でお家に行きました。
I had just enough daylight left, but I was able to get them settled into their new home.
日の光の残りはギリギリでしたが、ハチさんを新しいお家に落ち着かせることができました。
And it was another great day of saving the bees!
またハチさんを救った素晴らしい1日でした!
こちらが優しく接したら、ミツバチもそれを感じるのでしょうか。ミツバチにストレスを与えずに、こんなにも優しくそして効率的に移動させることができるなんて、すごくすてきな養蜂家さんですね!
この方の動画は、ちょこちょこ掲示板に登場しますので、また見かけたら掲載しますので、お楽しみに!
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